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蝶々と甘い蜜。
第7章 歯車が狂うとき
「宮園さん、すいません。」


「びっくりしました…まさか社内であんな風に堂々と誘われるなんて…。」


「今日の宮園さん、綺麗だから…つい声かけちゃって。」


「え……。」


嬉しい言葉なはずなのに、照れてしまって、うつむくことしかできなかった。ありがとうの一言でも言えればいいのに。


「映画……今晩どうですか?」


「今日…ですか?」


「都合が悪ければ別の日でも大丈夫です。ただ、今日誘いたくて…。」


「大丈夫です。何も予定はないです。」


「じゃあ、今日会社が終わったら、近くの公園で待ち合わせで。」


「うん。わかった。」


デート…だよね?本当は今日の服じゃなくて、もっとどんな服にするか迷いたかったなぁ…。
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