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蝶々と甘い蜜。
第1章 甘い蜜が欲しい蝶々
「三島さん……」


「ん?」


「……名前を呼びたかったんです。」


「名前ぐらい呼んでいいのに。」


嘘。本当は言いかけた言葉がある。
だけどそれを言ってしまうと
私たちの関係は終わってしまうから。


本当は三島さんのことが大好き。
ずっとこのまま、これから先何度も抱き合って、
三島さんに愛されたい。


だけど、私は蝶々のように
美しく、気高く、あなたの前から飛び立たなければならない。
たとえ、極上のあなたという蜜があったとしても。










だって、あなたは、私のことを愛してなんかいないんだから。
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