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蝶々と甘い蜜。
第10章 切ない想い
「たったこれしきって人は思うでしょうね。だけど、私の心はその時疲れ果てていた。それに父のことをどうにかしたくて、私は姿を消したの。もうこれ以上迷惑をかけたくなかったのよ、愛しているから。」


甲斐がそっと奥様に自分が来ていたジャケットを肩にかける。
私には強く見える奥様は
きっと男性には脆く見えるのだろう。
奥様は実際は脆くて危なっかしい、守りたくなるタイプの女性だ。


「がむしゃらに働いた。働いて働いて……父にお金を送ったわ。三島にお金をせびらせないために。その父が亡くなって……やっと三島に会いに行ける、だけど私のことどう思っているのか怖くなった。あなたもそばにいたし。」


「お金のためと言わずに、三島さんのことが好きだからって言えばいいじゃないですか……」


「怖いのよ……あの瞳で拒否されるのが……私はあの人を捨てたのよ。形式上はまだ夫婦だから、愛しているって言わなければ捨てられないって思ったのよ。」


三島に“愛してほしい”私
三島がずっと“愛していた”奥様
三島に“愛している”って言えない奥様


少しずれたら
みんなが幸せになれたはずなのに
どうしてこんなにもうまくいかないものなんだろう


これが“愛”ってものなのだろう。
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