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蝶々と甘い蜜。
第11章 青いバラ
「恋……か。」


今日で30代が終わってしまう。
明日、私は40歳になる。
おばさんという単語で似合ってくる年になったと
自分でも思う。


手の甲は年齢が出やすいからと
頑張ってケアをしていたのにも関わらず
年々皺皺になってきた。
留学していたころは
徹夜で勉強は研究をしていても大丈夫だったのに
今では徹夜はできない。


「シミも皺もあって…白髪もある。」


鏡を見ると色んな変化に最初は戸惑っていた30代。
今ではだんだん慣れてきてしまった。
両親も老いてきて
この頃は結婚の話や孫の話はしなくなってきた。
きっと諦めたのだろう。


両親に会うたびに
申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
あの人を…三島と出会ってしまったために、孫を抱かせてあげれないのだから。
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