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蝶々と甘い蜜。
第11章 青いバラ
「ううっ……っ……」


気付いたら両手で力いっぱい三島を抱きしめていた。
三島も痛いぐらい力強く抱きしめてくれた。


「会いたかった……本当はすっごく会いたかった。だけど怖かった……」


「済まなかった結衣……長い間ごめん。」







「結衣、こっちへ来て。」


三島に言われるがままに車に乗り降りると着いたのは
逢瀬をかわしていたマンション


「このマンション……」


実は以前住んでいた県の隣に引っ越していたので
車ではすぐいける距離だった


「さぁ、結衣。」


「三島さん、あの……」


また、繰り返すの?
名もない関係をこのまま繰り返してしまうのだろうか。


「待ってください、私……」


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