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蝶々と甘い蜜。
第2章 契約
「仁ちゃん、この子が親友の結衣です。」


「は、初めまして、結衣です。本日はお招きいただきありがとうございます。」


「いやいや、ありがとうを言いたいのはこちらだよ~今日は来てくれて本当にありがとう。20歳のしかも結衣っていう名前の女の子を探すのは難しくてね~。あ、これ、つけてもらってもいいかな。」


仁社長が差し出してきたのは真っ白なバラの1輪。
バラといったら赤いのイメージしかなかった私にとって
白のバラは珍しかった。


「このバラが20歳の結衣ちゃんらしいよ。でもまぁ、ほとんどの子が嘘だろうな。」


「え…?」


周りを見渡すとほとんどの子が白いバラを胸元につけていた。
確かにこんなにも20歳の結衣という名前の子がいるとは思えない。
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