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蝶々と甘い蜜。
第2章 契約
私は智美の声が聞こえていたのに
彼の前に飛び出して
彼の足を止めてしまった。


「あ……。」


やっと自分がどういう行動をしたのか理解できた。
だけど、その時はもう遅くて周りの女性達に
「自分だけアピール?」
「何あのドレス?このパーティーにふさわしくない。」
と、自分のことを言われているのが聞こえてきて恥ずかしくなった。


「すいません!……っ…」


「結衣!」


頭を下げてその場から立ち去ろうとしたとき
手首を引っ張られる感覚があって智美の方には行けなかった。
振り向いたときにみた、彼の表情が忘れられない。
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