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蝶々と甘い蜜。
第2章 契約
「探していないって……どうしてですか?愛しているんですよね、奥様のこと。」
「……愛しているから、探さないんですよ。」
「え……?」
「帰って来てくれるって信じているんでしょう。それに探したりでもしたら、帰って来た時気まずい思いをするのもわかっていますから。事件などには巻き込まれていないことは確認していますから、日本のどこかにいるはずです。」
「それでも10年は……もう帰ってこないですよね?」
「何年でも待ち続けるつもりなんでしょう、きっと。それまで元気に過ごしていてさえくれればいいと思っているんだと思いますよ。自分はとても窮屈な生活をしてきたから、奥様にそんな辛い思いをさせたくないのでしょう。」
じゃあ、なぜ2人は結婚をしたのだろうと
恋愛経験が低い私には理解できなかった。
ただ、三島は今でも奥様のことが好きで
きっと、これからもずっと奥様のことを思い続けるのだろう。
もう、帰ってこないかもしれない奥様のことを――
「……愛しているから、探さないんですよ。」
「え……?」
「帰って来てくれるって信じているんでしょう。それに探したりでもしたら、帰って来た時気まずい思いをするのもわかっていますから。事件などには巻き込まれていないことは確認していますから、日本のどこかにいるはずです。」
「それでも10年は……もう帰ってこないですよね?」
「何年でも待ち続けるつもりなんでしょう、きっと。それまで元気に過ごしていてさえくれればいいと思っているんだと思いますよ。自分はとても窮屈な生活をしてきたから、奥様にそんな辛い思いをさせたくないのでしょう。」
じゃあ、なぜ2人は結婚をしたのだろうと
恋愛経験が低い私には理解できなかった。
ただ、三島は今でも奥様のことが好きで
きっと、これからもずっと奥様のことを思い続けるのだろう。
もう、帰ってこないかもしれない奥様のことを――