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蝶々と甘い蜜。
第3章 快感を教えられた日
下唇を軽く噛んで
鏡越しで三島を見ると
さっきまでオールバックでビシッと決めていた髪型が
だいぶ乱れていた。


他の人はこんな三島はきっと知らない。
三島が愛している奥様だって
30歳の三島がこんな表情をすることは知らない。
そう思ったら、優越感に勝手に浸っていた……
妻という立場に叶うわけがないのに――


“パサッ――”


少しでも彼に好かれたくて
ワンピースを脱いで
鏡越しでジッと見つめている三島に見守られながら
ブラほホックに手をかけるけど
緊張しているのか
手が……震えていた。


「結衣……結衣……」


「ふぁあっ……んんっ…」


右耳たぶを甘噛みされて名前を囁かれて
左手であふれ出る愛蜜をゆっくりと中指の腹で撫でてくる。
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