この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ソレは、そっと降り積もる・・・。
第12章 愛を識るとき
半ば自分に言い訊かせている言葉だった。
「〝勘違い〟・・・?」
「ええ。無闇矢鱈に優しくしたりすると女の子は、みんな勘違いしちゃいますから・・・気をつけた方がいいですよ。」
彼への気持ちを勘違いしないためにも自分に言い訊かせた。
「全く、君は・・・・・・」
彼の深いため息で胸が痛んだのも勘違いだ。
「あと、何度言えば〝本気〟だと理解してくれるんだ?」
「え・・・っ??」
腕が身体から離れ自分に覆い被さるような体勢を彼が取る。
「全く。大いにその〝勘違い〟とやらをしてくれていいぞ。」
「あ、の・・・ジュリアス・・・・・・さっンっ!!?」
訊き返そうとすると唇が重なった。
「んっ、・・・待って!」
流されそうなのを止める。
「なんだ。」
「ジュリアスさん。私を、〝好き〟・・・なんですか?」