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ソレは、そっと降り積もる・・・。
第12章 愛を識るとき
異国でたった1夜間違いで肌を重ねてしまった人間を簡単に好きになれるものだろうか・・・それが気が掛かりだったのだ。
「正直に言うとな・・・初めは、そうだった。」
そのひと言に判っていても胸が痛む。
「でも・・・君を見れば加減が利かない。だから前に酷いこともしたし言った。
俺は、恥ずかしいがこんな感情を抱いたことはない。他人を感情をコントール出来ない程に気に掛けたことがない。
全く・・・〝女の扱いに慣れている〟つもりでいたのに・・・・・・。ロイに言われるまで全くこの感情の名前に気が付かなかった。珱月。どうやら俺は、君に〝初恋〟をしているらしい・・・。人生初の〝恋心〟を君に抱いている。」
「ジュリアス、さん・・・・・・ッ」
エメラルドの瞳に熱が戻っている。初めて彼に触れた気がした。〝本心〟を囁かれたと知ったのだ。