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ソレは、そっと降り積もる・・・。
第17章  障害物狂想曲━ フォルティッシモ ━
  


「珱月さまが夕食を摂られている間、私も休憩を頂きます。ですので交代します。」


「そうですか。判りました、行ってらっしゃい。」


「はい。すぐに戻りますので。」


「私は、大丈夫ですから。」


「判りました。では。」


「はい。ゆっくりして下さい。」


 護衛の彼を見送った。護衛を置かれて2日何事もなく平穏に過ごしている。訪ねて来る人もなく身体も癒えて帰りを待っている。


「珱月さま。」


「はい。」


「今からジェイドさまと代わります。」


「宜しくお願いします。」


 ドア越しに声を掛けられて交代の護衛になったことを了解した。


「珱月さま。夕食が来ました。」


「通して下さい。」


 ベッドの上を整えてテーブルを引き寄せた。

 個室が並ぶ特別室の病棟は、長い廊下だ。その1番奥の病室が珱月の居る処だ。


  
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