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ソレは、そっと降り積もる・・・。
第17章  障害物狂想曲━ フォルティッシモ ━
  


 そこに2人の人物がやって来た。まさに〝招かれざる客〟である。


「首尾は、どうかしら?」


「問題、有りません。40分~1時間は、戻らないかと思います。」


「そうなの。あなたは、優秀ね。」


「恐れ入ります。」


「約束は、守るから安心していいわ。よく見張っていてね。」


「はい、ミエリアさま。」


「失礼します。」


「どうぞ。」


 なにも知らない相手の返事でドアを開けた。


「お疲れさまです。わざわざ、すみませ・・・・・・??」


 顔を上げてお礼を言いながら病室に入ってきた人物を見て言葉が消えた。明らかに〝看護師〟ではない。


「初めまして、〝黒髪の乙女〟。」


「どなた、ですか・・・?」


 表情が冷めていくのを見ながら歩み寄る。


「どうなさいましたか、〝黒髪の乙女〟。」


  
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