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ソレは、そっと降り積もる・・・。
第17章 障害物狂想曲━ フォルティッシモ ━
「なんの、話し・・・ですか?」
「あなたが彼に選ばれたのは、〝黒髪の乙女〟だったからなのよ。」
「〝黒髪の、乙女〟・・・・・・・・・それって。なんですか?」
「今日は、時間がないからこの話しは次回にしましょう。でも・・・傷は、付けさせてもらうわね。」
「えっ・・・」
「残念だけれど、身の程を弁《ワキマ》えない者への罰は決まっているの。
きっとあなたがまともなら彼から離れるでしょうね。それをしないなら続くわ。では、私はこれで失礼します。
またね、〝黒髪の乙女〟。」
「待って!」
頭を下げると震えた声が飛んできた。しかし男を残して部屋を出た。
「あとは、任せるわ。」
「かしこまりました。」
護衛に声を掛けて廊下を歩き出す。制裁は、非道に非常に・・・目に見えるように。