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ソレは、そっと降り積もる・・・。
第19章 上流階級の仕来り
「いいえ。」
彼女の答えが違っているのは、判っている。しかし自分の気持ちも彼女の気持ちも確認したいまなにも障害には、なりはしない。
「すぐに手配する。」
家族の存在を欲するような出来事が起こったのは、事実だ。彼女の希望を叶えるのは、当然のことなのだ。
「宜しく、お願いします。」
「珱月・・・俺は、君のご両親に結婚の許しを貰う。ソレに君は、異存ないな?」
我ながらおかしいのだがつい念を押して訊いていた。
「もちろんです。私で本当にいいのなら・・・」
「もちろんだ。俺は、君が欲しい。真剣だぞ。」
「判りました。宜しくお願いします。」
「ああ。さぁ、少し休むといい。俺は、仕事に戻る。」
「はい、お気を付けて。」
ベッドに座って彼女に見送られ部屋を出た。
》 》
両親の望んでいることは、判っている。