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ソレは、そっと降り積もる・・・。
第21章 朝には、甘い一時を
「なっ、なにを笑っているんですか?」
「いいや、すまない。(参ったな・・・・・・)」
真剣に言い返されて本当に嬉しかった。相手から好意を向けられるのには、慣れている。好意があるフリももちろお手の物だ。
しかしこんなにも正直な真っ直ぐな返しに無意識に笑顔になってなってしまうほど心が高鳴るなど・・・初めての経験だった。
「笑ってすまない。君が好きだなぁ・・・と噛み締めていたんだ。」
「っ?!!」
「どうした?顔が赤いぞ。」
「もうっ、知りませんっ!!」
「はは、珱月~同じ床で背を向けてもあまり・・・意味がないと思うのだが。」
綺麗な黒髪の合間から見える項に噛み付く。
「っ、ひゃぁっ?!!」
「イイ、匂いがする・・・」
「ッ゛?!!!
(か、噛み付い・・・ッ)」