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ソレは、そっと降り積もる・・・。
第21章  朝には、甘い一時を
  


 そんな彼女の気持ちを無碍になど出来ないし我慢も出来ない。本当に〝恋〟とは、厄介で退屈しないものだ。


「ああ、俺も君の顔を見てシタいよ。」


 そう真っ赤になっている耳に囁いて身体を仰向けにさせる。


「珱月・・・・・・本当に綺麗な黒髪だし瞳だね。宝石のようだ。」


「なっ?!!!
(自分が、自分の方がよっぽどお人形のなのにっ。なにを、言ってるの?)」


「どうした?」


 彼女の顔が赤くなり目を伏せた。


「いい、え・・・」


「気に障ることでも、言ったか?」


「いいえ。私は、あなたの方が陶器のお人形のように美しく見えます。」


「なに言ってる。こっちでは、これが普通だ。」


「それなら、私も同じです。私の国でも黒髪《コレガ》普通です。」


「ああ、そうか。そうだな・・・」


  
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