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ソレは、そっと降り積もる・・・。
第25章 想い合うと云うこと
「いったい、なんの話し・・・なのかしらね。」
「まぁ、愛してるぞって話しだ。」
「全然、脈絡がなのだけれど・・・まぁいいわ。」
「夕食時だな。」
「ええ、行きましょう。子どもたちも待っているわ。」
「判った。」
妻の手を握って部屋を出る。
かつて国のために贄になった少女。時折助け船にやって来るとか来ないとか・・・国王だけが知る秘密の伝承。
》》 *
「これは・・・・・・どう言ったことでしょうか、公爵殿。」
「我が息子は、婚約者殿と床を供にしたのですが・・・国外《ヨソ》から連れて来たと言う女にうつつを抜かしているのです。
婚約者殿は、いつも楚々として後ろに居るようなお方だ。王さまからの婚約の誓約を頂きたいので皆さまにも口添え願いたいのです。」
「それは、それは。」
「ミエリア殿もお可哀想に。」