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第27章 　降り注ぐアネモネ

　　


「平気です。」


「そうか･･･（今日も歯止めが利かなかったな･･･）」


「どうしたんですか？」


　ベッドサイドに座り直してため息を付いている彼が気に掛かる。


「いいや、〝どうしたものか〟と･･･思っていた。」


「え？？」


「春期のガキに戻ったようだ。」


「どう言う･･･意味ですか？」


「君を抱いても抱いても足りない。君が壊れてしまうまで抱いていたい。そんなことをいつも考えている。」


「そ、れは･･････」


「すまない、怖がらせるつもりはなかったんだが･･･」


「いい、え。
（ど、どうしようっ！嬉しくて死んじゃうっっ！！）」


　彼の自分を求めてる強さに心底嬉しくなった。怖がったんじゃない嬉しくて叫びそうだった自分を雰囲気的に諫めただけ。


「いつも君を想ってる。」