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ソレは、そっと降り積もる・・・。
第28章 操られた上奏
「「っ・・・」」
「閣議は、以上で終わりだ。ジュリアス、居所に戻る。」
「お供致します、王さま。」
項垂れる重臣たちを尻目に部屋を2人で出る。
》 》 *
「珱月さま、入ります。」
部屋に入ると少女の姿が見えない。
「珱月さま?どこですか?」
慌てて部屋の中を探す。
「マリー?」
「はい、私です。」
「なにか、用なの?」
「ロイさまが夕食の前に湯浴みを、と。」
「もう少し、風に当たってからでいい?」
「判りました。そのように伝えておきます。」
「お願いね。」
声を掛けるとメイドは、出て行った。
ベランダで風に当たりながら気持ちを整理していた。件のビデオカメラが無くなっていたことが胸に刺さって仕方がない。
「どうしたら、いいの・・・」