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ソレは、そっと降り積もる・・・。
第28章 操られた上奏
自分が彼の行為を知っているのだと知られている。しかし話し合う勇気は、ない。
「知らないフリ・・・出来るかな。」
彼を傷付けたくない。悪いと思ってくれているからだ。しかしあの映像は、そう簡単に頭から離れるものではない。
「ジュリアスさん・・・どうしたら、いいの。」
部屋の中で考え事が出来ずベランダに出たのだが解決策など見つかるハズもない。
》 》 *
「いや~楽しかったな。」
居所に戻りながら先ほどの重臣たちの姿を思い返していた。
「王さま。あまり笑っては、失礼ですよ。」
「お前だって本当は、腹を抱えて嗤いたいだろう?」
「もちろんです。しかし職務中ですから。」
「はは、そうか。職務に真面目でいいことだ。」
笑い合いながら2人で歩いた。
「あなた、ジュリアス。」
廊下を歩いていると向かいから声を掛けた。