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ソレは、そっと降り積もる・・・。
第31章  ホオズキをはむ時
  


「行ってらっしゃいませ。」


「珱月を頼むな。」


「畏まりました。」


 屋敷の主は、出掛けて行った。


「珱月さま、少しお休みなりますか?」


「え・・・・・・??」


 執事の言葉に驚いた。


「お顔の色が優れませんね。具合がよくないのでは?」


 本当に当家の執事は、仕事が出来る。少しの変化にも気が付くのだから・・・


「ジュリアスさんが戻ったら知らせて下さい。」


「判りました。ゆっくりお休み下さい。」


「ありがとうございます。」


 部屋にすぐ戻って横になった。

 彼がコトを起こしてしまって以来あまり体調が優れない。それでも彼の傍は、落ち着くし癒やしがない訳ではない。しかし身体は、正直で彼が居ないとたちまち崩れていく。


 》》 *


「ジェイド、状況の説明を。」


  
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