この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ソレは、そっと降り積もる・・・。
第32章 真実は・・・・・・
「珱月のご両親がここに居るだろう?引き渡してもらえるかな。」
「なぜ、こちらに居るとお思いなのですか?」
「空港の防犯カメラ映像を確認させてもらった。珱月のご両親を連れて行く君の執事が映っていた。これで言い逃れしないだろう?」
ハッキリと告げる。
「そうですか・・・そこまで調べていらしたのなら隠すことは、出来ませんわね。」
「さぁ、こちらが招いた客人だ。引き渡してもらおう。」
「ジュリアスさまは、私が素直に引き渡すとお思いですか?」
「まさか。しかし引き渡す以外にないだろう。」
「そうですわね。では、お2人に決めて頂きましょうか。事前準備は、整ってますし。」
「いったい、〝なにを〟吹き込んでくれたんだ?」
彼女の不適な笑みがなくとも予想は、していた。
「執事に連れて来させますわね。」