この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ソレは、そっと降り積もる・・・。
第32章 真実は・・・・・・
》》 *
「お父さん、お母さん。」
「「珱月っ!!」」
「ひさしぶり、元気にしてた?」
冷静に2人に声を掛ける。
「珱月っ。大変だったでしょう・・・急にこんな異国に連れて来られて。」
「お母さん・・・・・・っ」
母親に抱き締められて懐かしい温もりに触れた。しかし説得をしなければいけない。
「さぁ、中へ入って。話しは、それから。」
2人を連れてようやく玄関に入った。
「珱月さま、こちらへ。」
「ありがとう、ロイさん。」
執事に連れられて客間へと入る。きちんとベッドもある部屋だ。
「いま、お茶を。」
「ありがとう。2人とも座って。」
執事を見送ってから先に席に着いた。
「さぁ、座って。」
両親の気持ちは、判っていた。この国に来たばかりの自分も同じだった。