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ソレは、そっと降り積もる・・・。
第33章 両親よりも・・・
「ジュリアスさん・・・」
「俺は、堕ちるのも君を病ませるのも嫌だ。決めておいて欲しい。どちらとより過ごしたいのか。
両親か俺か。それさえ選べるのなら君は、大丈夫だ。」
エメラルドの美しい瞳が揺れている。彼も不安なのだと気が付いた。ようやく・・・気が付いた。自分ばかりが不安な訳ではないと・・・いつもそこを失念してしまう。
「私は、ジュリアスさんを選びます。私を〝欲しい〟と言ってくれたから。なにも持っていなくても〝私がいい〟って。」
「珱月・・・・・・」
ギュッと抱き付いて囁いた。
「(なにを、考えてたの。私の居場所は、もうここなんだから。誰がなんと言おうともジュリアスさんが・・・この人が欲してくれなくなるまでここが、私の居場所。)」
「珱月・・・どうした?」
「抱いて。」