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ソレは、そっと降り積もる・・・。
第33章 両親よりも・・・
「全員がそうだとは、申しませんが・・・」
「〝大半が〟・・・・・・だろう?」
「まあ、そうですね。」
「その点珱月は、賢い。自分が身代わりにされるのもごめんだし親の中でずっと燻ってもいたくない・・・そうハッキリ意思表示が出来るのは、いいことだ。
だから、心配なんかしていない。俺を〝愛している〟と強い瞳でハッキリと言ってくれたのだから・・・俺は、心配なんかしてないぞ珱月。」
「っ?!!!」
ドアの傍で訊き耳を立てていたのに気付かれていた。
「おいで、訊いていた通りの国の育ちをしたな。どんな親でも棄てるのは、難しいのだな。」
「・・・すみません。」
「なあに、親を棄てさせる気なんかない。ご両親の考えは、ごもっともだ。この国でも何例かあった。身分違いの婚儀が。でも花嫁が病んでしまうか2人で堕ちてしまうか・・・どちらかだった。」