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ソレは、そっと降り積もる・・・。
第35章 邪心の潔白
「ミエリアさま・・・」
尋問に意気込んでやって来た親衛隊副隊長の男の仕事をことごとくさせてやらなかった。
「ジェイドッ!!」
「ジュ、ジュリアスさまっ!!なぜ、こちらへ??」
部屋からは見えないが慌てた様子の彼の声が訊こえた。
「いったいこれは、どう言うことなんですか!!」
「ジュリアスさま、落ち着いて下さい。」
「説明しなさい。誰の許しを得てこんなことをしているのですか!」
「王さまです。」
「〝王、さま〟・・・が?」
「はい。〝黒髪の乙女〟に危害を加える者は、ただでは置かぬと。」
「はあぁ・・・俺と話しをさせてくれるか?」
「判りました。ミエリアさま、ジュリアスさまです。」
靴を鳴らして彼がやって来た。
「わざわざこんな私を見にいらしたの?」