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ソレは、そっと降り積もる・・・。
第4章 復讐の道具ですか?
だから簡単に見ず知らずの異国の女を高い位の人が〝妻にする〟などと、言えるのだ。彼は、経験豊富な大人の男性で〝愛している〟など簡単に口に出来るのだろう。
やっぱり自分が簡単に手懐《テナズ》けられると思われていたのだ。
「珱月・・・?どうした?」
「どうも、しませんっ・・・」
「なにを訳の判らないことを言っている。泣いているじゃないか。」
悔しかった。こんなことで簡単に泣いてしまう自分が。
「泣いていませんっ。」
自分でも愚かだと理解している。しかし言葉で認めてしまえば、自分が惨めで・・・堪らない。
「珱月・・・君は、全く。
(女の扱いなんかお手ものだった・・・気がしたが。)」
「結婚しません。お互いの両親に祝福されていないのに、結婚なんかしたくありません!」
「なっ・・・・・・?!!」