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ソレは、そっと降り積もる・・・。
第4章  復讐の道具ですか?
  


「嫌だって、言ってるで・・・・・・ッ!!?」


 つい声を荒げると頭が上がってしまった。目の前には、彼の整った顔があった。


「可愛らしいな、珱月は。」


「なっ、・・・」


 男性経験は、彼が全て初めて。目の前には、王さまに仕えるイケメン・・・絆《ホダ》されそうだ。


「もう1度言う。
 俺は、君を妻にする。王さまの許しは、貰った。俺たちを拒める者は、居ない。
 大丈夫。気難しい夜会やサロンに出なくてもいい。君は、ここで好きに暮らせ。面倒ごとは、使用人と俺に任せろ。」


 彼が気遣っているのは、判る。しかし〝なにもしなくていい妻〟など、存在するのだろうか。
 存在していいのだろか。


「それって・・・・・・(〝お飾り〟って、ことじゃないの)。」


 結局自分を〝愛して〟などいないのだと思い知っただけだった。


  
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