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ソレは、そっと降り積もる・・・。
第39章 ソレは、〝黒髪の乙女〟・・・ 前
男は、嗤いが込み上げて止まらない。
「今さら・・・〝未来〟、だと?〝黒髪の乙女〟は、頭がお花畑なのか?
お前だけは、始末していかないとな。どうせ、終わるなら・・・・・・」
男は、向かいの義妹を見つめた。
「(お義兄、さま・・・今さら、どうにもなりません。
お義兄様のお望みのままに。)」
2人の意思は、決まっていたし自分たちの行く末など理解していた。
「踏み留まれるというのに・・・・・・そう、しないということなのね?」
男の向かいに居る彼女の意志の強さに諭しは、無意味なのだ理解した。
「俺は、止める気などない。お前を始末しないとな。答えは、これだ。どうする?〝黒髪の乙女〟。」
男は、勝ち誇ったかのようにソレに囁いた。
「あなたたちの気持ちは、よく・・・判りました。ジュリアス殿・・・・・・」