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ソレは、そっと降り積もる・・・。
第5章 すれ違いの褥
王宮での式まで手配してくれると言うのにドレスまで。つまりは、王妃さま付きの職人の手作りと言うことになる。
「身に余る光栄です。帰ったらすぐに伝えます。」
「そうか。宜しく頼む。私同様にジュリアスのことを昔から知っているものだからつい口を出してしまって悪い。
婚約者殿によく言ってくれ。」
「判りました。
(布石は、十分だな・・・)」
ここまで結婚を国王夫妻が後押ししてくれているのだもう誰にも文句など付けようがない。全て順調だ。
あとは、彼女が訊き分けるだけ。
「おはようございます、王さま。」
「ああ。おはよう、ジェイド。お前には、私が相手を見つけてやるからあまり寂しく思うなよ。」
「み、身に余る光栄です。」
「よかったですね、ジェイド。俺も応援しますよ。」
「おっ、ギリギリ滑り込みセーフのお前が言うのか。」