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ソレは、そっと降り積もる・・・。
第7章 婚約のお墨付き
「(なんだか・・・空しいな。)」
素直に開いたままの脚を見ているのもまた、一興ではあった。
「ジュリアスさま。そろそろ王宮でございます。」
「判った。さぁ、服を直すから掴まれ。」
彼女を抱き起こしワンピースドレスを直す。
「うむ。スカートは、実に理に適っているものだな・・・」
「「ッ!!?」」
彼女ならずも運転者まで同じ反応をしたことは、秘め事である。
「さぁ、降りろ。」
「(う、わああぁ・・・・・・お城だぁ。)」
「おい、なにを惚けているんだ。時間に遅れている。」
「「(それは、あなたの所為では??)」」
運転手と彼女の意見の一致であった。
「運転ご苦労さまでした。」
「いいえ。お帰りもまた参りますので。」
運転手は、軽く頭を下げて走り去った。
「さぁ、行きますよ。」