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ソレは、そっと降り積もる・・・。
第7章 婚約のお墨付き
「はい・・・(なぜ、急に敬語??)」
「はぐれないように、しっかり付いて来るんですよ。」
「は、はい。」
廊下は、屋敷とは比べものにならないほどに豪華絢爛。踏みしめている絨毯でさえ幾らするのかを考えただけで気が遠くなる。
長身の彼の後を追うように歩く自分は、変に見えていないだろうか・・・
「あっ、ジュリアスさまよ。」
「本当だ。ジュリアスさま~ご機嫌よう。」
「ああ、お嬢さま方ご機嫌よう。」
「はあ~ジュリアスさま。今日は、お時間ありまして?」
「申し訳ない。
いまから王さまとの謁見を控えております。」
「まぁ、残念。」
「あら、そちらはお付きの者ですか?女子をお供だなんて珍しいですわね、ジュリアスさま。」
「(やっぱりね・・・そう見えるでしょうね。)」
廊下で出逢ったセレブな女子たちにあからさまな嫌味を言われた。