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ソレは、そっと降り積もる・・・。
第7章  婚約のお墨付き
  


 歩みを止めずにイタズラっぽく言われて戸惑う。


「ジュリアスさん。話しを・・・・・・っ?!!」


「ここは、王宮です。お静かに、〝婚約者殿〟。」


「っ、はい・・・・・・
(キ、キスされるかと・・・思ッ。。。)」


 急に立ち止まられ振り返られて驚いた。キスされる距離に顔があったからだ。
 またされるかと思って胸がドキドキしていた。


「さぁ、着きましたよ。」


 再び歩いて少しすると彼が立ち止まった。目の前には、両開きの大きな扉があった。


「王さまにお取り次ぎを。」


「はい、親衛隊長殿。」


 扉前に居る者が会釈する。


「王さま。親衛隊長のジュリアス殿がお見えです。」


「おお、や~っと来たな。中へ通せ。」


「はい。では、どうぞ。」


「失礼。さぁ、来なさい。」


「はい・・・」


 緊張しながら開けられた扉の奥へと入った。


  
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