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ソレは、そっと降り積もる・・・。
第8章 国の仕来り
「お帰りなさいませ、ジュリアスさま。珱月さま。」
「「ただいま。」」
「お疲れになったでしょう。夕食まで時間がありますから少しお休み下さい。」
「ああ、そうさせてもらう。珱月、おいで。」
「っ、はい・・・」
執事たちの顔を見る余裕もない。手を引かれてそのまま寝室に連れて行かれた。
「いったいなにがあった?」
「本当に、なんでもないんです。」
「嘘を付くのが下手だな。レオノールさまになにを言われてからかわれたんだ?
戻ってきてから会話にも上の空だし他の男に潤んだ瞳を向けていたし・・・」
「〝他の男〟って・・・王さまでっ!!?」
「さぁ、白状しろ。なにを言われてこんなに身体を熱くさせていたんだ?」
「っ?!!」
あっさりとベッドに倒されて首筋に触れられた。それだけで身体が甘く痺れる。