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ソレは、そっと降り積もる・・・。
第10章  〝愛〟が在りますか?
  


「ビビさん。話して訊かせて。」


「えっ・・・私っ??」


「〝ビビさん〟は、あなたしかここに居ないと思うのだけれど・・・」


「っ、・・・」


 まるで蛇に睨まれた蛙だ。金の瞳にジッと見つめられては、ひとたまりもない。


「私に内緒にするの?皆さんで楽しんで私は、〝のけ者〟?」


「いいえっ!そんな、〝のけ者〟だなんて・・・ッ」


「じゃあ、教えて下さるわね?」


「っ、判り・・・ました。」


「ありがとう。さぁ、訊かせてちょうだい。」


 ゆったりとお茶を一口含んでにっこりと笑顔を向ける。


「実は、ジュリアスさまに〝フィアンセ〟がいらっしゃると・・・」


「そうなの?(私の噂だったの?でも、どうしてみんな口ごもったのかしら・・・?)」


「はい。それが〝黒髪の乙女〟と言う・・・ことなんです。」


  
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