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不器用な夫
第11章 愛撫
「考えてたというよりも思い出してたんだ。僕の親友の事を…。そいつは男だけど僕の人生には欠かせない奴だったんだ。」
ハコの耳朶にキスをするように囁き、ハコが求める答えを伝える。
「要さんの…、親友…?」
「もう何年も会ってないけどね。」
「それでも親友なの?」
「そうだよ。僕にとっては今でもとても大切な存在なんだ。だから、いずれはハコにもそいつに会わせなければならないとか色々と考えてた。」
ハコに会わせる。
親友として…?
イかせ屋として…?
曽我の前で僕はハコと交合い、ハコの前で曽我にイかされる。
背筋がゾクリとした。
ハコはきっと傷付く…。
僕はハコを大切にしたいのに…。
ギュッとハコを抱き締める。
「ぷはっ…。」
布団から顔を完全に出したハコが息を吸う。
「苦しいよ…、要さん。」
まだ拗ねた顔のまま文句を言うハコのうなじにキスをして緩まる布団の中へ入る。
「ハコが怒るから…。」
「だって…。」
「今はハコが一番だよ。誰よりもハコが大切なんだ。ハコは僕の大事な妻だから…。」
ハコに愛されたい。
国松の全てを知り傷付くハコになったとしても、些細な事で僕の気を引こうと必死なハコが可愛くてハコに愛されたいと願ってしまう。
「要さん…。」
ハコが頬を紅く染める。
その頬にキスをしてハコの脇から入れた手でハコの胸を探ってみる。
薄いTシャツ…。
ブラジャーが邪魔だと感じる。
背中のシャツを捲りブラジャーのホックを外す。
「ん…、もうっ!要さんったら…。」
まだハコは僕を許してはいないのだぞと睨みながら口を尖らせる。
「好きだよ…、ハコ。可愛くて誰よりも大切な僕の奥さん…。」
ご機嫌を取るようにハコの耳元で囁きハコのシャツごとブラジャーを首の辺りまで託し上げる。