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不器用な夫
第11章 愛撫
上の口も下の口もハコが涎を垂らし
くちゅ…。
くちゅ…。
とやらしく音だけが鳴り響く。
「んはぁ…。」
頬をピンク色に染めうっとりと僕を見る瞳が潤みを帯びている。
やり過ぎてはいけない。
冷静にそれだけを考えてハコのおまんこを弄る。
くちゅ…。
「んふっ…。」
ハコが気持ち良さげに目を閉じる。
その瞬間にピザ屋が無情にも我が家の呼び鈴を鳴らしてくれる。
「もう来ちゃった…。」
不満そうな顔のハコ…。
ハコの言う通り、30分待ちは嘘だと思う。
僅か15分でピザ屋は来た。
「続きはピザを食べてからね。」
ハコを膝から下ろし、ピザ屋を迎える段取りをする。
玄関に現れたピザ屋の男。
無愛想に料金を言うから支払いを済ませる。
次の瞬間…。
僕に押し付けるようにしてピザが入る大きな箱が差し出され、慌ててその箱を受け止めれば男が慣れたように次々と箱の上に小さな箱を積み上げる。
「ご注文ありがとうございました。」
無愛想な男はそれだけを言うと玄関から出て行く。
積み上がった箱が崩れそうで僕は動けない。
玄関の鍵すら閉める事が出来ずに今にも崩れそうな箱達に怯えた顔を向ける。
「ハコーっ!」
助けを求め叫ぶ。
「えーっ!?何っ?」
玄関に向かってハコが駆け寄って来る。
「玄関…、閉め…、この箱を…、助けてー!」
みっともなく叫ぶ。
ハコはゲラゲラと笑い玄関の鍵を掛けると崩れそうな小さな箱を僕から引き受けてくれる。
「どうせ、僕は不器用ですから…。」
いじける。
どうせ不器用な夫です。
カッコいい夫なんぞをハコに期待されても困る。
「そんな事ないよ。それに…。」
「それに?」
「そういう要さんが大好き。眉間をシワシワにしてムスッとしてる要さんよりも好きっ!」
ピザを食べなからハコは僕が嬉しくなる言葉を投げかける。