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不器用な夫
第15章 相談
この学校は今どきには珍しく学生による携帯の持ち込みを禁じてる。
とびきりのお嬢様学校。
携帯など認めれば些細な忘れ物を持った執事やメイドが主人を探し求めて学校内をウロウロする。
酷い子は授業がわからないからという理由だけで運転手に今すぐに迎えに来いと命令する。
それらを禁じ、忘れ物などの時は担任の許可を得て学校の携帯の使用する事にはなっている。
「そういう訳だから…、三浦君…、ご苦労様。」
何がそういう訳かわからずに追い立てるように言い果歩に教員室から出て行けと促した。
「「ごきげんよう…。」」
教員室の入り口でハコと果歩がそんな挨拶をしてすれ違う。
お互いが怖いほどに穏やかな笑顔を向け合い今も一応はハコと果歩の仲は良い事になってるのだろうと、理解をしたから今後は迂闊に果歩に迫られても絶対に逃げると心に決める。
「それで、忘れ物ってなんだ?」
果歩が教員室を出たのを確認してからハコに聞く。
カチリ…。
教員室の鍵がかかる音がする。
「ハコ…?」
「茅野です…。」
不機嫌な小悪魔が僕を睨む。
そして、ゆっくりとスカートの裾を胸まで持ち上げた小悪魔がニンマリと笑った。
「かっ!?」
茅野君と叫ぶ前に慌てて教員室の窓のカーテンを閉める羽目になる。
ハコが晒した下半身には下着という物が存在しない。
「ハコ!?」
「茅野です…。」
これはハコの仕返しだ。
今朝、中途半端にハコを疼かせた僕への仕返し…。
「午後には体育がありますから、このままだと困りますの…。」
扉にもたれて胸までスカートを上げたままのハコが僕に股間を晒し要件を言う。