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不器用な夫
第17章 罪悪



「ハコでお義母様は納得して下さるかな?」

「ハコなら大丈夫だよ。少しくらい我儘を言う方が母さんは喜ぶ人だからね。」


母はそういう人だった。

聞き分けの良い僕よりも我儘を言う僕の方が母はよく笑ってくれた。

無邪気なハコなら母は可愛がってくれるはず…。

父は僕だけの為でなく、母の為にもハコを選んだと感じるから僕はハコを信頼する事が出来る。

公平に連絡を入れてハコだけを国松の家に送らせた。

ハコが出て行き、またしばらくうとうととする。


「坊っちゃま…。」


公平の声で目が覚める。


「ハコは?」

「無事に本家へ、後は父が面倒を見てくれます。」

「そうか?」

「因みに…、その身体で坊っちゃまが行ける病院があるのですか?」


公平が嫌味ったらしく聞いて来る。

国松家にハコを送る間中、ハコにどこの病院に行くのかとしつこく聞かれたらしい。


「病院は…、お前の部屋だよ。」


僕の言葉に公平が目を細める。


「よろしいのですか?」


それはハコへの裏切りを意味するからだ。


「今は藤原家に行ってられないし、元はと言えば僕が招いた結果だからな。」


だから…、この身体の疼きを公平に抱かれて治すしかない。


「わざわざ自分の部屋でですか?」

「それがハコへの礼儀だろ。」


口を尖らせた僕を女の子のように公平が抱き上げる。

ハコと暮らす部屋で公平と裏切りを繰り返すのだけはお断りだ。

それを理解する公平が僕の部屋を出て自分の部屋へと移動する。


「なぁ、公平?」

「はい…。」

「お前…、ゲイじゃないよな?」

「違いますよ。街で見かける男には全く興味ありませんからね。」


今度は公平が口を尖らせる。


「なら、なんでもっと普通に女性と恋愛をして結婚とかしないんだ?」


ちゃんと心と身体が一致する公平が羨ましくて聞いてみる。


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