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不器用な夫
第22章 時間
中途半端ではあるが僕の性器が勃起する。
「挿れてもいいか?」
ハコとの僅かな繋がりを求める。
ハコが自分で脚をM字にして小陰唇の花弁を開く。
「来て…、ハコの中に…。」
少し恥ずかしげでどこか切ない顔をするハコにドキドキとする。
ゆっくりと開かれたハコの蜜壷に僕の肉棒が突き刺さりハコの体内へと引き込まれる。
「ほら…、ハコ…。」
「要さんと繋がってる。」
「気持ちいい?」
「お腹が要さんでいっぱい…。奥に要さんが当たると変になるの…。」
「僕も気持ちいいよ…。」
性的には何も感じないのに心が安心して満足する交合いに感じる。
半勃ちという中途半端だから変に腰は振れない。
ただグイグイと腰をハコの股間に押し付けながらハコのクリトリスを指先で愛撫する。
「んあっんあっ…、んんっあっあっんっ…。」
可愛くハコが喘ぎ悶える。
僕はゆっくりとハコへの愛撫を繰り返す。
今だけは萎えて欲しくない。
今だけはハコをイカせたい。
「イケそう?」
「あんっ…あんっ…、イクの…、要さん…もっと奥に…、アーッアアン…、イクッ!」
執拗な愛撫にハコが全身を震わせる。
その裸体を抑えるように強くハコを抱き締める。
ハコの中でイキたい…。
その願いは虚しく萎えてハコとの繋がりを失くす。
ハコが哀しみを瞳に浮かべる。
同情はされたくない僕は笑う。
「帰ろう…、僕とハコの家に…。」
直に夕方になる。
服を着て船上で散らかしたものを片付けて、僕はハコを連れて日常が待つ陸へ船を走らせる。
祖父はこの船で僕やハコのように祖母と2人きりになる事で夫婦の絆を深め続けたのだろう。