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不器用な夫
第22章 時間
世界的に有名な監督の娘は特別な存在なのだという思い込みで話をされても迷惑だ。
うちの学校じゃ、世界レベルなお嬢様なんか石を投げれば当たるくらいに存在する。
石油王から誕生日プレゼントに油田を貰ったという学生が当たり前に存在する学校では、いくら教師を馬鹿にしたところで出席日数の規則を守れない学生が悪いと当たり前が優先される。
世間と感覚がズレたお嬢様達に常識と規則を学ばせるのが、この学校の本来の目的だ。
そうやって規則で手古摺る生徒にため息を吐く。
それでも順調に三者面談は進んでる。
僕が夕方には帰れるからハコはそれなりにご機嫌だ。
「金曜日は国松のお家?」
三者面談が無事に終わり、後は夏休みを待つだけのハコが期待をした顔をする。
「そう…、土曜日の夜は花火大会だからね。」
夏を迎える花火大会…。
その川辺に屋形船がずらりと並ぶ。
縁日の屋台も河岸に出されるはずだ。
確か、その屋台を仕切る胴元が曽我の一族だと聞いた覚えがある。
花火大会を機会にして曽我とハコを会わせておくべきなのか?
ぼんやりと考える。
考える僕の手をハコが握る。
「要さん…。」
小悪魔が笑顔を見せれば小悪魔にキスをする。
「ベッドに…。」
行こうと言う小悪魔に我慢が出来ずリビングのソファーに押し倒す。
「こんなに濡れてたら…、ベッドがビショビショになるよ…。」
キスをしながらハコのパンティーの中に手を入れてハコの体内を指で掻き回す。
「やっ…、激しいっ!」
ハコがいやいやと身体を振る。
「激しいのが好きだろ?」
パンティーを膝まで下ろし晒された蜜部に口付けをしてクリトリスをクン二すれば小悪魔の顔が溶けた天使に変わっていく。