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不器用な夫
第22章 時間



男はそんなものに興味はないと脚を開きふんぞり返った姿勢で僕の前に座ってる。

歳は50前か?

高級そうなスーツを着てるが、エアコンが効いた教室で首筋に脂汗を滲ませる。

ポッコリと突き出たお腹…。

これが緒方の当主か?

眼鏡をして僕を品定めするようにずっと見てるだけの男は果歩の叔父だと言う。


「それから三浦君の進路ですが…。」


入学した時に聞いた果歩の希望は外語大学で語学を学びたいという内容だった。


「進路は短大で充分だ。そうだな?果歩。」


果歩を威圧するように叔父が言う。

ビクリと果歩が身体を震わせた。


「はい、叔父様…。」


青ざめた顔で果歩が顔を下げる。

果歩が下唇を噛む。

自分がやりたい事が出来なくなった身分。

保護者がまだ必要な未成年の辛さが伝わって来る。


「ですが…、三浦君の成績なら…。」


教師として果歩の進路だけは守ってやりたいと思う。


「学歴?そんなものは子作りには全く必要がないでしょう?国松先生…。」


脂ぎったいやらしい中年男の顔が更にいやらしく歪む笑顔を見せて来る。

また果歩がビクリと身体を揺らす。


なんなんだ?


そっと果歩の方を見た。

座る僕の前にある学生用の机の向こう側に果歩と叔父が同じように座ってる。

ただ、その叔父の手が果歩のスカートを太股まで捲り上げて果歩の太股を撫でている。

三者面談になんて非常識を…。

教師として怒りが湧く。

叔父は僕の表情の変化に気付いたらしい。


「この子の進路は国松の子を産む事が望みだと先生だってご存知ですよね?」


ニヤリと笑う叔父に嫌悪感だけ感じる。

ここで果歩を完全に否定すれば果歩の人生が完全に破滅する。

父はそれをわかってて、自由恋愛だと緒方の申し出を断る事が出来なかった。


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