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不器用な夫
第23章 教師



だから迷わずに僕は自分が決めた道を進む。

それが全て終わればハコと2人で夏休みを過ごす。

ハコとの大切な時間を作る為には邪魔者を排除しなければならない。

学校の終業式の間中、僕はハコと果歩を見ながら自分がやるべき事だけを考えてた。

終業式が終われば学生達は帰る事しか考えてない。

成績評価は三者面談で配布済み。

大した連絡事項もなく、ここから2ヶ月という夏休みをお嬢様達は満喫する。

教室から出て行く果歩とハコの背中を見ながら僕は自分に問いかける。


君は今から僕がする事を軽蔑するのだろうか?


くだらない問にふと笑う。

教室の戸締まりの確認をして教員室に行く。

2ヶ月も不在になる教員室の片付けをして読みかけの本や授業と試験に使う資料を鞄に詰め込んだ。

次は職員室…。

ほとんどの先生がホッとした表情を浮かべてる。


「無事に一学期が終わりましたね。」

「二学期は何人がまともに登校してくるやら。」


自由気ままなお嬢様学校…。

2ヶ月のバカンスを自主延長するお嬢様は決して少なくない。

その為に設定されている野外学習。

その野外学習は強制参加であり、病欠などの理由がない限りの欠席は単位取得を認めない。

海外に平気で飛び出すお嬢様達を学校に繋ぎ止める手段が豪華客船による野外学習とは笑うしかない。


「国松先生…。」


森下先生が呼び止める。


「一学期、お疲れ様でした。」


なんの苦労もない森下先生を形だけ労う。


「国松先生の夏休みは?」

「まだ決めてません。」

「私は、ひと月ほどイギリスのホームステイに行く予定なんです。」


北川先生を見ながら森下先生が聞いてもいない予定を話す。


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