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不器用な夫
第24章 融資



公平に言われなくとも…。

果歩を守ればハコが守られる。

果歩は頭の良い子だ。

三浦や緒方から解放されれば、あの娘は自由に羽ばたける子なのだから…。

ハコはそうはいかない。

1人にすれば何をしでかすかわからないハコ…。

その為に今日はわざわざ国松の母にハコを預けた。

そして僕の身体はフェロモンを未だに放ち続けてる。

公平が不機嫌なのはそれもある。

人を服従させた興奮。

これが本来の国松の力。

その代償に様々な男を引き寄せる。


「公平にはまだまだ協力して貰う事があるからな。」

「御意…。」


僕の性的処理…。

国松家に帰り次第、僕はそれを実行する。

全てはハコの為に…。

気怠く熱を帯び、疼く身体を抑え込む。

今…、帰る。

ハコの元へ…。

妻はこんな僕を許してくれるだろうか?

意識をギリギリで保ち国松家に到着した。


「ハコと母は?」


僕を出迎えた東に問う。

東が僕のフェロモンに一瞬、嫌な顔をする。


「奥方様と坊っちゃまの奥方様はテラスの方に…。」


そう答えながら東が息子である公平を睨みつける。

公平は慌てて首を振り自分のせいではないと父親に無言で訴える。


「公平…、ついて来い。」


東の気持ちはわかるが今は時間が惜しかった。

ガラス張りのテラスルームに向かえば白いテーブルを挟み母とハコが優雅に午後のお茶を楽しんでる姿が見えて来る。


「遅かったわね。要さん…。」


母が笑顔で嫌味を言うと僕の方へと歩いて来る。

新着した浴衣。

落ち着いた灰色で裾に向けて赤い鯉が描かれてる。


「すみませんでした。」


母には逆らわないと決めている。

母が悲しい表情を浮かべるのが嫌いだ。


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