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不器用な夫
第28章 玩具
「今夜は一緒にお風呂に入ろうよ。」
ハコが僕の手を握る。
ハコに導かれるように藤原家の湯殿へと誘われて戸惑いが隠せない。
「えーっと…、ハコ…。」
「今更?」
案の定、ハコは口を尖らせる。
ですが僕は緊張する。
既に見慣れた妻の裸が久しぶりというだけで目を逸らして宙を見る。
「いつになったら要さんはハコに慣れてくれるの?」
ハコが僕の身体に裸の身体を押し付ける。
相変わらず柔らかい。
ふわふわとしてて触ってると気持ちいいと思うすべすべの肌を少しづつ撫でてやる。
「慣れる事はないかな?毎日、ハコを好きになる。昨日よりも今日のハコが好きで…、きっと明日のハコをもっと好きになるから慣れたりは出来ないよ。」
僕の手に吸い付くような肌…。
1度触れると手放せなくなる自分が怖い。
「だったら、もっとハコの傍に居てよ。ハコが要さんの奥さんなんだって安心出来るくらいにハコを求めて欲しいよ。」
ハコの鼻が僕の鼻に触れる。
「ほら、風邪をひくから早く身体を洗って温めないといけないよ。」
妻にドキドキして何も出来ない夫になる。
「洗ってあげる。」
小悪魔がニンマリと笑う。
全身を泡だらけにしたハコが僕の身体に自分の身体を擦り付ける。
ゾクゾクする。
滑らかに動くしなやかで細い腰を支えてやる。
小さな柔らかい乳房が僕の貧弱な胸板と重なり揺らされる。
プツリとした豆のような粒が僕の胸の上でコロコロと動き回る。
「っんふ…。」
瞳を少し細めて嬉しそうな目で僕を見る。
「気持ちいいの?」
「要さんは?」
ぷっくりと膨れる唇を僕の前に突き出すハコに応えるようにキスをする。