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不器用な夫
第1章 初夜
それでも断り続けたのは僕が臆病だった事と、いずれは家柄を守る為にと決められた結婚を強いられる立場を僕が受け入れてたからだ。
まさか、その相手が一回りも年下の担任を受け持つ学生だとは思いもよらなかった。
せめてハコが卒業をしなければ…。
まともにハコの顔を見る事すらままならなくなる。
別に学校側として問題がある訳じゃない。
名門のお嬢様学校では婚約者が居る事も多く、早い子ならば16歳の誕生日を迎えるなり名家へと嫁ぐ子も少なからず居る。
僕が担任である以上、学校内ではハコと夫婦である素振りを一切見せなければ問題視される事がない。
とはいえ…。
ため息が出る状況に変わりはない。
ハコが飲んだコーヒーカップを片付けながら、ひたすらため息ばかりを吐く。
僕のため息を他所にハコの元気な声がする。
「あーっ…?やだぁ…、そーゆーのはハコがやるー。」
その声に向かって振り返ると、ため息どころか息をゴクリと飲む羽目になる。
「か…やの…君…!?」
「ハコだってばぁ。」
ハコが口を尖らせる。
可愛らしいとは思う。
頬をピンク色に染めて拗ねた顔をする彼女に惹き込まれる自分を感じる。
しかも…。
「なんつー格好をしてるのですか!?」
そう叫びたくなる彼女の今の姿に僕の股間がムズムズとする。
見慣れたセーラー服とは違う。
いや、寧ろ男なら誰もが興奮してもおかしくない姿をハコが堂々と晒している。
真っ白なベビードール…。
胸元がレースで包まれてるが、そのレースの隙間から彼女の乳房のラインが見え隠れしている。
肝心の乳首がギリギリで見えないとはいえ薄いピンク色の乳輪がチラ見えするだけでも興奮ものだ。