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チカちゃん先生のご褒美
第3章 チカちゃんと模試と判定

   *

「今日は、お疲れ様。よく頑張ったね!」
「ありがとうございました!」
「あざしたー!」

 三分経ったあと。
 チカちゃんはざっと服を直して一旦席を外したあと、また俺達と向かい合って座った。
 顔が赤くなってエロっぽくなってるのと、俺達がしばらく動きにくいこと以外は、別に変わった事は無い。
 チカちゃんは模試の結果を眺めながら、真剣に言った。

「……じゃあ、次の目標だけど……この調子で、学習を続けて……」
「次はA判定?」
「第一志望でC判定とか?それか、学年順位二十位以内とか?」
「うーん……」

 熱を込めて聞く俺達に、チカちゃんは難しい顔をした。

「……二人とも、最終目標は、何?」
「え?」
「模試の判定が良くなること?学年順位が上がること?」
「それは……」

 それはもちろん、合格だ。
 でも、合格が決まるのは、まだ先だ。
 次のご褒美が当分無ければ、モチベーションはだだ下がる。

「……合格。でしょう?」
「えーっ!!」
「でも、無理は言わないよ」

 チカちゃんは一瞬目を伏せてから、顔を上げた。

「どこか、一校でも……滑り止めでも、受かったら」

 チカちゃんは俺達の股間を眺め、一旦遠くに目を逸らしてから、俺達の顔を見た。

「滑り止めでも何でも良い。どこか受かったら……それ、触ってあげる」

 えっ。
 すごくデカいご褒美が、投下されたな……!!

「嘘っ……ほんとっ?!」
「絶対な?!冗談とか、無しな!!」

 かなり先になるかもなんて事は吹っ飛んで、俺達は色めき立った。

「……今度は、大丈夫よ!!女に二言は無いっ……!」

 力強く頷く、チカちゃんを見て。
 俺達も力の限り精一杯頑張る事を、心の中で、強く誓った。
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