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チカちゃん先生のご褒美
第6章 チカちゃんからの最後のご褒美

「んっ、ん、んっ」

 口に咥えて、尻に擦られて、いつも俺らを教えてくれる時の、ブラウスとスカートを肌蹴させて。

「あ、すっげえ気持ちいいっ、いいっ、チカちゃんっ……!」

 俺らは今日チカちゃんから無事に、最後のご褒美を貰うことが出来た。


   *


「おめでとう、二人とも……!!」

 本命の合格発表の報告は、職員室にしに来いと言われた。
 職員室に行くなんて、自由登校になった時以来だ。
 扉をノックして入ると。

「内川君!野際君!合格、おめでとう!!」

 ……なんと。
 その時居た先生全員に歓迎されて、拍手された。
 ミヤジーなんか、握手を求めて来やがった。チカちゃんも、ベテランの先生たちの後ろで、にこにこして、拍手してくれて。
 おめでとう騒ぎが収まった後、俺達は、一旦そこを後にした。


「……なーなー、野際?」
「んー?」

 外に出てから、声を掛けた。
 理由は分かってる癖に、自分からは言わないのかよ。

「書類、見せて。」
「お前のも、見せて」

『今日は、いつも通りじゃダメだから……』

 チカちゃんが独り言みたいに小さく呟きながら渡して来た書類には、こそっと付箋が貼ってあった。
 その付箋は、野際の方にも、貼ってあって。

 俺の方には「19時」、野際の方には「視聴覚室」って、書いてあった。

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