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チカちゃん先生のご褒美
第1章 チカちゃんの傾向と対策
「山田先生、お前らのためにわざわざ時間作ってくれてるんだぞ?先生が可愛いからって、からかうんじゃないぞー」
すみません、とかなんとかぺこぺこしながら、チカちゃんはミヤジーんとこに行ってしまった。
……つまんねえ。
「なー、どう思う、あれー」
「あれってなんだよ」
「チカちゃんだよ、チカちゃん。ミヤジーと出来てんじゃね?」
「え」
いやいやいや。そりゃねーだろ、あんなオヤジ。それに。
「ミヤジー、結婚してるよな?」
「してるよ?でも、奥さん今出産で里帰りしてるって言うじゃーん」
野際はニヤニヤしながら、声を潜めた。
「そういう時は、溜まるって言うだろー?危ないんだよなー」
「危ない、って……」
「浮気だよ、不倫不倫」
「ふりっ……!」
え、え。
チカちゃんが、不倫……?!
巨乳のゆるキャラが、居酒屋のオヤジみたいな上司と、不倫……?!
「お待たせ」
「うっ!」
想像が盛り上がりかけた所で、チカちゃんが戻って来た。
やっべえ、想像だけじゃなくてズボンも盛り上がりかけたじゃねえか。
野際め……イイ話を、ありがとう!!
「いい?二人とも。とりあえず、平日と休日の学習計画を立てて。あと、志望校の見直し。そのあと長期計画を立ててから、月間、週間に落とし込みましょう」
ミヤジーに何か言われたのか、チカちゃんはてきぱきと俺らに何枚か紙を渡した。何を言われたんだ、ナニを。
「これ、宿題ね。また明後日、これ埋めて持って来て、この時間にここね?いい?やるわよ!!」
イイっ、ヤルわよ!って聞こえそうだったけど。
そう言ってチカちゃんは、拳を握ったのだった。